大阪に向かう新幹線で、友人から一本の電話が入った。「歌手の桑名正博さんが危篤だそうです」という。名古屋に着く前だったから午後4時過ぎだったと思う。車内という事もあり、新大阪についてから対応を考えよう。スタッフの三井哲也ディレクターと、城見にあるツインタワーの「豊丸食堂」で、ディナーをする約束があったが、取材が先だ。
桑名さんの関係者に連絡を取ったら、情報は事実で、8時から担当医と息子・美勇士さんが会見を開くという。どのくらい悪いか、どんな状況かは「記者会見で聞いてください」と。
クルーを仕立ててオレが会見に行くことにしたが、クルーが立たない。ディレクターが、カメラを持って現場に向かう。大阪・住之江の友愛会病院。関西在住のスポーツ紙記者が集まっていた。最初に会ったのが、コロッケさんだった。「今、来たばかりで状況は分からないです。後ほど」」と、病室に上がっていった。
そんな中、読売テレビの植村なおみアナウンサーが、桑名さんが個人的に親しいと情報も。6月までは東京支社の宣伝部及びアナウンサーとして活躍していた植村さんが、7月から大阪本社のアナウンサー室に戻っていた。「朝、知り合いから連絡をもらい病室を見舞いました。眠っているようでした」と言ったが、この人の顔の広さは凄い。思いもかけない人脈を持っている人だ。
会見は、リポーターがオレしかいなかったといということで、オレの質問で始まった。内容についてはすでにワイドショーやスポーツ紙で伝えられている。担当している脳外科の垣内寛人先生は「搬送されてきたときには呼吸停止していて、血圧は260を超えていました。脳幹出血で治療できない状況です。今は下がり続ける血圧を上げることしかできていません」と、重体であることを説明。
長男の美勇士さんは、突然の出来事に実感がないようだった。「最近は仕事のことでも、よく話すことがありましたし、今週には親子でのテレビ出演の予定もありました。アンさん(桑名の元妻で、美勇士の母)には連絡しました。『祈ってる』と言ってくれました。私の娘にも軽井沢の別荘で風呂に入れてくれたりして、いいおじいちゃんをしてくれました。とにかく、希望は持っています」と。
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