伝説の女性週刊誌記者からお誘いを受けた。
東京・六本木ヒルズ51階のレストラン。
もちろん会員制のクラブだ。
オレが、映画会社に入った頃から第一線の記者として有名だった人で、今でも現役の記者だ。
当時の女性週刊誌の記者といえば、その後、作家になった人も多い。
竹中労さん、谷川俊太郎さん、大下英治さん、志茂田景樹さんらがいるんだよ。
その先輩記者は、インドネシアのスカルノ大統領失脚後、フランスに亡命したデヴィ夫人をパリまで同行しスクープした人だ。
大統領夫人の亡命を手伝い、熱愛スキャンダルも取材してきた。
特に、デヴィ夫人と俳優・津川雅彦さんとの世界をかける恋は、女性週刊誌の格好のターゲットだった。
スクープするには取材費は使いたい放題だった時代。
この亡命取材だけで楽に経費は100万円は越えていた。
ラーメンが30円の時代。
デヴィ夫人も記者も飛行機はファーストクラス。
パリで運転手つきの車を乗り回し、三ツ星レストランで食事する。
雑誌が100万冊も売れた時代だったから出来たこと。
今では、50万部にも届かない。
オレが、週刊誌に飛び込んだときも、まだ、雑誌の売り上げが伸び続けていて、取材費は使いたい放題だったことを思い出したね。
ただ、大先輩の時代とは違って、少しの規制はあったかも。
そこに、俳優のHさんも加わっての食事会。
俳優が「最近は、死ぬことしか考えていないよ。今度あったときに、遺書を買い手渡しておきますから。葬儀も何もいらないですよ。生きてることが苦痛なこともあるんですから」だって。
たしかに身内が一人もいない人生は寂しいかも。
遺書を受け取っても困りますけどね
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