久しぶりに東京・金町の焼き鳥「伍味酉」で、金町に住む高橋敬一さんら8人で食事することになった。毎回書くが、高橋さんは、自家製酵母の第一人者、高橋雅子さんのご主人だ。ボイスストレーナーの関口達男さん、歌手の紀藤ひろしさん、脚本家の横沢丈二さんらも加わって、結局一ものメンバーだ。
と、いきなり「ここに良く来るの?」という声が聞こえた。元小学館のカメラマンで、女性誌の編集長まで務めたことがあるSさんだった。オレと同じ千葉の柏に住み、彼が編集長時代は良く電車で会った。その彼と、全く偶然に、それも住まいから離れた場所で会う。銀座とか赤坂とか言う繁華街じゃない金町。不思議だよね。
Sさんも数人と来ていたようで「この店に来てるというの知らなかったな。俺は、彼のお父さんの代から来てるんだよ。知人の『美味い焼き鳥屋がある』と約20年前に紹介されて。ここで敏ちゃんに会うなんて」と、驚いていたが、オレもビックりだ。Sさんらが先に帰ることになったが、Sさんとオレの会話に店の女将さんも「知り合いだったんですか。夫の時代からの長いお客さんなんですよ。時々いらしてくれていて。名前は知っていましたが、どんな職業の方か全く知らなかったです。雑誌社の方だったんですね。それも編集長ですか」と。オレだったら、肩書きを先に出して偉そうにしていたかもね。それを考えるとSさんは人格者だ。20年も通っていて名前しか名乗らない。店側だって個人的なことは聞かない。これって、いい関係なのかもね。
ところで、この店は、先代が亡くなって、息子の大ちゃんが継いだ。親父さんの味を出せずに、次々と客が離れて言ったという過去がある。今では、大ちゃんが立派な店に立て直した話を母親の女将さんから聞いたことがあったが、そんな時代もSさんは通っていたんだ。やっぱりSさんは編集長になる人物だったね。今度は、オレが連絡して偶然じゃない飲み会をしようかな。
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