iPS細胞(人工多能性幹細胞)の世界初の臨床応用をしたと虚偽発表をした森口尚史(ひさし)さん(48)が出演し、すでに収録が終わっていたテレビ東京「現状打破TV」の放送が中止になった。
局は「「編成上の都合で中止になりました」と説明しているが、森口さんを出演させること事態に問題はなかったのか。iPS細胞実用化を期待する患者を混乱させた“虚偽告白”の罪は重い。そのことで話題になった森口さんを使おうとするテレビマンの精神が疑われる。
話題になればいいのか。
視聴率が取れればいいのか。
確かに、テレビマンにしてみたら第一位は視聴率。
そのためには、なんでもありという考え方が問題だ。
公の席で、堂々と嘘をついた人間を番組に出演させることに抵抗はないのか。大阪・桜宮高校の体罰問題で、自殺した少年の問題に端を発し、高校のスポーツ教育そのものが問題になっている昨今、「嘘をついても話題になればテレビに出演できる」という状況を生み出しかねない番組つくり。こんな子供たちが出てきたら、その責任はどうするのか。テレビマンの良心が問われる。
正義ぶって言うわけじゃないが、最近のテレビマンからモラルが消えているような気がする。いい物を作るためには、身銭を切っても、テレビ局に何枚も始末書を書いてもいいという気骨のあるテレビマンが各局に少なくなっているのも事実。そのうちテレビは見られなくなるかもね。
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