番組を始めてまもなく3年になるが、新曲のCDを持ってこなかった初めての歌手の登場だ。
西山ひとにさん。
新曲「恋しいよ」が好調だ。
レコード会社・フォリデージャパンの万代宏さんに「3曲掛けるので」とお願いはしてあった。
持ってきていないことに気が付いた西山さんの慌てぶりは気の毒だった。
「頭が真っ白。持っていかなきゃ、とテーブルに載せて準備していたのに」と。
祭日でレコード会社は休み。
事務所にも誰もいない。
電話を掛け捲る西山さん。
彼女のよき応援者の叔母が捕まった。
東京・駒込だという。
本番15分前。
叔母夫婦にタクシーで届けてもらうことにした。
深川ギャザリア内のイトーヨーカドーにCDショップはあるが、演歌のCDは置いていない。
ラジオは生放送だから番組は始まってしまう。
「もし届かなかったら、アカペラで歌わせてもらいます」と、覚悟を決めた西山さんだが、こんな発想になるのも、本来天然で明るい性格の西山さんだからだ。
小・中・高・短大と進み幼稚園の先生に。
小学校の音楽授業で「“変な声の子がいる”と名指しされ“あなたは口パクだけしていなさい”と言われた。女の子でもない男の子でもない声だったのかもしれないですけど、それが“トラウマ”になって、短大入り、仲間とカラオケに行くまで好きだった歌を歌ったことがなかったです」と。
みんなから上手と言われ、歌手を目指す。
それから26年。
「楽しいことばかり。歌手になってよかった。チューも我が家で飼ってるワンちゃんとだけ」だって。
本番が始まって15分。
CDが届いて事なきを得たが、祭日で、道路が空いていただけだから。
これからは気をつけてよ。
「わたし、スーツケースを持って現場に着いて、衣装がなかったこともあったんですよ。病気かしら」と、笑っていたが、根っからの明るさが楽しい人だ。
オレも、最近携帯忘れるから気をつけよう。
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