最近、中洲にかわいい小料理屋を見つけた。那珂川沿いにある「花林」だ。
小さなお店で、京都にあるような、カウンターに“おばんざい”を並べてあるお店。ちょっとオシャレで、粋な感じがいい。料金がリーズナブル。ホントに安い。客層も上品で、誰もが知っているような大企業の社長や有名大学の教授らが気さくに飲みに来ている。あちらもこちらも仲間とご一緒だから、話したことは無いが、聞き耳を立てるとなかなか面白い話が飛び込んでくる。こんな素敵な店でゆっくりとひと時を過ごす。
この日は、オレ一人。この日、来ていた副社長グループが解散。11時半。いつもだったら11時半には閉店になってしまう店だが、ママが、オレに付き合ってくれることになった。飲んでいたら、隣の店のママさんが飛び込んできた。「まだ電気がついているしどうなったのか心配だったから」と、すでに深夜2時を回っていた。「こんなに遅くまで開いていたのは初めて。家が店閉めたときは100%しまってるんです よ」と。
そして、このママの話を聞かされることになった。聴きたくて聴いているわけじゃない。一方的に話し掛けてきたのだ。大分、お酒が入っていたようだ。話を聞いていると、御年は、還暦を越えていそうだ。
若いころ、中洲に勤めだし、石原裕次郎さんグループに愛されたこと、高名な作家・今東光さんとの日帰り旅行で、チンピラに絡まれ、今さんが凄んでチンピラが退散した話、俳優・宇野重吉さんの形見を持っていることなど。オレも酔い始めていたから聴いていたが、そのママがもてた話だったらしい。途中で、席を立って店に戻り、裕次郎さんとか、舘ひろしさんらとの写真を持ってきた。たしかに、石原軍団と大騒ぎしている様子が伝わってきた。気が付きゃ、午前3時。慌てて帰ることにした。あの勢いだったから、残ったふたりはいつ帰ったことやら。
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