57歳と言う若さでこの世を去った女優・坂口良子さんの笑顔は、彼女が15歳のときから見続けてきた。
71年に「ミス・セブンティーン」コンテストで優勝、芸能界にデビューした。愛くるしい笑顔でドラマ「さぼてんとマシュマロ」「アイちゃんが行く」「前略おふくろ様」「池中玄太80キロ」などで、俳優・萩原健一さん、西田敏行さんらと共演してお茶の間に人気者になった。順風満帆に芸能界での地位を固めつつあった86年、30歳の少し前に19歳年上の不動産会社社長と結婚。1男1女を儲けたが、バブル崩壊で多額の借金を背負い破綻。結婚生活は8年。94年に離婚した。彼女の知らないうちに、彼女が保証人にされていたこともあった。その額30億円とも。蓄えもすべて無くした坂口さんを「週刊女性」でインタビューしたことがあった。夫が出て行き、人手に渡ってしまっていた自宅での取材。どん底に引きずり込まれたのに、しっかりものだという印象を持った。
借金を返済するために女優業の再スタートだ。苦しいときに出会ったのがプロゴルファーの尾崎健夫さんだった。ふたりはすぐに生活を始めたが、坂口さんにしてみたら、尾崎さんに借金を手伝わすわけには行かなかった。交際は内緒で続いた。大手スポーツ用品会社に勤務していた友人から「尾崎さんを訪ねたら、坂口さんがお茶を入れてくれたのでビックリ。結婚したの」と聞かれたことがあった。あれは、もう10年ぐらい前だ。
そのふたりが、昨年8月、尾崎さんの生まれ故郷・徳島で結婚した。坂口さんが負担するようになった借金は返済、芸能界デビューした娘・杏里さんは成人、その娘と尾崎さんの関係が良好になったこと、などが結婚理由としてあげられた。
それから7ヶ月、今年2月に「週刊女性」が「消化器系の疾患で2月末ごろから入院」と報じていたが、記事の中で杏里さんが「入院していますが、家族全員で引いてしまったインフルエンザです」と、否定。坂口さんもブログで「「昨年、腸閉そくを患い、それとほぼ同時期にインフルエンザから肺炎になってしまったりと、体調を少し崩しておりました」と、重病説では無いことを強調していた。
それからたった1ヵ月半、亡くなった坂口さんの病状を、尾崎さんと杏里さんは事務所を通じて「かねてより病気療養中(横行結腸がんならびに肺炎)でした」 と、発表、「これから家族全員、力をあわせて、皆様のご厚情を賜りながら頑張って参ります」と。
坂口さんは11年から、病気と戦っていたというから、結婚は、病気を知った上でのケジメだったのかもね。スポーツマンで男っぽい尾崎さんの性格が、結婚に進ませたんだろうな。
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