整体に行って“のんびり昼寝を”と考えていたときに、福岡「めんたいワイド」の成富豊プロデューサーから電話が入る。
「台風は大丈夫だと思うんですが、万が一、飛行機が飛ばないと・・・。一日前には入れませんよね」と。
出掛けないつもりだったから、気持ちもだれていた。
先週2泊した福岡に、またまた泊まりの話だ。
支度をして予約もしないで羽田に向かう。
オレの経験で、この曜日のこの時間帯。
午後4時過ぎは、プレミアムクラスにも余裕があると思っていた。
空港到着は午後4時。
ANAのカウンターで、チケットを申し込む。
プレミアムにも空席が目立つ。
4時半の飛行機に乗る。
芸能班のスタッフは、翌日オンエアーの仕事で、付き合ってくれる人がいない。
一人で夕食に出ることにした。
博多・冷泉公演近くにある「すし処・洲(しま)」。
福岡の明太子「源」の藤崎尚志さん行きつけの店だ。
マグロと生鯖、鰯が食べたくなった。
満足して宿に戻る。
これからが大変だった。
再デビューに邪魔になった愛人を殺害した歌手・克美しげるさんが亡くなったという。
もう約40年も前に話だ。
銀座のホステスさんからソープランド嬢になって収入を上げ、克美さんを支えた女性・Aさんだった。
妻子がいた克美さんは、Aさんを納得させるために上野のホテルで挙式・披露宴まで上げる。
ふたりを上手にあしらっていていたが、Aさんに妻の子もいることがバレがばれてしまい「妻にバラス」と言われ逆上、殺害してしまった。
Aさんを殺害した克美さんは、Aさんの遺体を羽田空港駐車場に止めた自家用車のトランクに残したままキャンペーン先の北海道・旭川に向かった。
警察から電話を貰った東芝EMIの宣伝マン・鈴木正樹さんは、警視庁のパトカーに乗せられ東芝EM位の本社に向かう。
連絡を受けたオレも溜池の東芝EMIへ。
そこで、事件を知ることになるが、いまは亡き梨元勝さんに事件を起こした克美さんが、旭川にいることを伝えた。
マスコミが大騒ぎになる始まりだ。
現役歌手の殺人事件は、連日のように報じられた。
書ききれないほどの思いでもある。
そして、懲役10年。
模範囚だった克美さんは、2年早く出所する。
あの、被害者の父親と克美さんが並んでの前代未聞の謝罪会見だ。
その後、克美さんは、埼玉・大宮でカラオケ教室を始める。
そして、今度は覚せい剤で逮捕される。
「殺してしまった相手のことを考えると、覚せい剤に逃げたくなった」と、後日、話していた。
ここ数年は噂も聞かなかったが、群馬から栃木に越して、週に~3回は、埼玉浦和のスナック出入りしていたらしいが、生計は暴力団の宴会部長。
覚せい剤から足を洗うことは出来なかったようだ。
突然、聞いた訃報。
「殺人者と暮らして」と言うテーマで、取材してみたいな。
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