この日のゲストは上野旬也さん。
元ロス・プリモスの2代目ボーカルだ。
黒沢明とロスプリモスに78年に加入。
サイドボーカルとキーボードを担当してきた。
その後、黒澤さんが倒れ、リードボーカルの森聖二の右腕になってサウンドアドバイザーとして活躍してきたが、その森さんも09年に心筋梗塞で亡くなった。
ロス・プリモスの仕事は7ヵ月後まで入っていたので、2代目メインボーカルとして残されたスケジュールを無事にこなすことができた。
しかし、翌年、事務所の社長を務める森夫人と音楽性、方向性の違いで外されてしまう。
未亡人が、ロス・プリモスを上野さんに乗っ取られてしまうという恐怖を持ったからだろう。
上野さんはそんな人じゃない。
新曲「涙を残して」の発売が物語っている。
10年に、松森棚三が発売した曲「涙を流して」を上野さんが歌うことになったきっかけだ。
松はマヒナスターズの松平直樹さんの「松」、森はロス・プリモスの森聖二さんの「森」、棚はロスインディオスの棚橋静雄さんの「棚」、三は鶴岡雅義と東京ロマンチカのボーカル・三条正人さんの「三」だ。
作曲は鶴岡正義さん。
4大ムードコーラスグループのリードボーカルの歌だった。
しかし、レコディング直前に森さんが亡くなり、ロス・プリモスはコーラスで参加することになった。
で、この曲を、作曲家の鶴岡さんや歌っていた松平さん、棚橋さんらが、ロスプリを解雇された上野さんに白羽の矢を立て、歌を提供したのだ。
彼らは、上野さんがいてこその「ロスプリ」だと思っている人たちだ。
「僕らの曲を上野君に歌ってもらうことで、ロスプリの魅力をいつまでもつなげて欲しいと思っているんだよ。俺たちは、上野君がいてのロスプリだと思っているんだからね」と。
上野さんを外したロスプリは、4大ムードコーラスグループの仲間から淘汰されてしまったようだ。
「この曲で、ライブ活動を続けて必ずヒットさせますよ。皆さんの期待にこたえられるように」と、上野さんも力が入っていた。
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