舞台「放浪記」で、林芙美子を演じる森光子さん(享年92)を支え続けた小説家・劇作家・脚本家・作詞家の菊田一夫さん(享年65)役でお馴染みの俳優・斉藤晴彦さんが亡くなった。73歳だった。
所属劇団によると、前日まで、劇団の稽古に参加していたそうで、普段と変わりなかったそうだ。27日、自宅近くで倒れているのを発見され、都内の病院に救急搬送された。懸命の治療が続けられが間に合わなかった。
アングラ演劇ブームから生まれた俳優で、テレビや商業演劇の舞台でも活躍した。ミュージカル「レ・ミゼラブル」では、テナルディエの役で昭和62年の日本初演から長年出演したほかに、クラシック音楽にも造詣が深いことでも知られていた。通信会社のテレビコマーシャルでは、クラシックの楽曲の替え歌を披露して話題となり、86年から2年間、NTV「11PM」の司会を担当したこともあった。
舞台俳優仲間は「飄々とした人で、記憶に残っているのは、国鉄が民営化されることになって、その最後の日にテレビで♪汽笛一声新橋を~と歌う『鉄道唱歌』を最後まで歌っていたのを思い出す。2年前に心不全で倒れたことがあって治療は続けていたようですけど残念です。存在感のある役者だった」と話す。
また一人、昭和の鬼優がいなくなってしまった。ああ、合掌。
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