北島三郎さんの博多座の千秋楽。
楽屋には山本譲二さん、小金沢章司さん、原田悠里さん、山口ひろみさん、大江裕さんら北島ファミリーの顔があった。
藤あや子さんも島津亜矢さんもいた。
フィナーレには、山本陽子さんも含めてステージで北島さんの座長最後の仕事に別れを惜しんでいた。
北島さんの目にも星由里子さんら共演者の顔にも、応援に駆けつけた後輩やファミリーの顔、関係者にも涙が光っていた。
もちろん最後の舞台公演を観に来たファンの目にも。
北島さんを知ることになって長いオレだが、オヤジさんの死とかの私生活以外で泣いた北島さんをはじめてみた。
そして、何度言っていたか「ありがとう」の言葉。
46年間、4578回の座長公演が終わった。
ステージ上でインタビューを受けるという。
東京からリポーターは来ていない。
オレが代表でインタビュー。
残念ながら、どの局も使ってくれなかった。
北島さんが華やかな出演者に囲まれ挨拶しているほうが見ごたえもある。
でも、インタビュー後、北島さんは「遠くまでありがとう。また、ゆっくり」と、そっと話しかけてくれた。
思えば、山本譲二さんの「みちのく一人旅」が大ヒット。
その年に大阪新歌舞伎座で山本譲二の1ヶ月公演が行われた。
最終日、北島さんがサプライズ登場。
で、北島さんと東京に帰る新幹線で一緒になった。
30年以上前の話だ。
岡田マネージャーが、オレの席まで迎えに来た。
「オヤジが、話したいって」と。
当時はまだ新幹線には食堂車が付いていた時代。
お酒を一滴も飲まない北島さんは、オレに酒を進めながら、新横浜まで話をしてくれた。
約2時間半。
流しの時代、歌手になってからの裏話、映画・ドラマに出演したときのエピソード。
とにかく面白かったことを覚えている。
座長公演は、4578回で途切れてしまうのか。
北島さんの舞台での人情芝居は観られなくなるのか。
年々豪華になる舞台装置。
最低でも1ヶ月公演を年に3回はしないと元は取れないのだ。
1億5000万円の舞台装置を作り、100回公演で回収しても、一日150万円の舞台装置という事になる。
1ヶ月だけだったら450万円。
そんな舞台は作れない。
しかし、ファンは要求すると思う。
「北島さんの舞台を見に行ったら、しょぼい舞台装置だった」とは誰にでも言われたくない。
豪華、華やかが北島さんの舞台。
北島さんに年に3ヶ月の公演が出来る体力がなくなったという事なのだろう。
「歌は生涯」と言っている北島さんのハリのある歌声が聞けるだけでもオレたちは幸せ。
COMMENT FORM