歌手生活46年目を迎えている松前ひろ子さんが新曲「銀座小路」を持ってきてくれた。
北島三郎さんの従妹で、北島さんを頼って親の反対を押し切って状況。
19歳で「さいはての恋」でデビュー、4枚目のシングルも発売され、順風満帆に歌手生活を続けていた矢先に乗っていたタクシーで交通事故にあってしまう。
激しく顎を打ち声が出なくなった。
歌手を続けるのは無理、と考えた北島さんは「結婚して主婦になれ。歌は諦めろ」と、見合いで結婚を勧めてくれた。
その相手が、ご主人の作曲家・中村典正さんだ。
ふたりの子供に恵まれたが、歌を諦めきれない松前さんは、リハビリを続けた。
そして、8年後に再デビューを飾る。
「主人の応援があったから歌手を続けられた。子供もいたし、北島さんは、母になることを勧めてくれたんですけど、諦めきれずに続けてしまった」という。
その北島さんは、いま、松前さんに会うと「頑張ってるね」、声をかけてくれるそうだ。
「お陰さまで、忙しく働かせてもらっています。歌う場所があるって素晴らしい」と、5月5日には東京・銀座の「柳祭り」のステージでも歌う。
いま、若手演歌歌手として多くのファンを掴んでいる「お岩木山」を歌う三山ひろしさん(34)は、お弟子さん。
「私の経営している青山の“ライブレストラン・青山”に就職してきたのは23歳のときでした。夜は、私の店で働きながら歌の勉強をしていました。その彼が“昼間はコンビニで働いて良いですか”と聞いてきた。理由を聞いたら、母一人で、金銭的に頼れないと言う。そのときから、親子のような関係になりましたね。事務所でも働いてもらって、運転もしてもらいました」と。
その三山さんも人気歌手の仲間入りしたことが嬉しいとニッコリ。
ふたりともファンから“ひろちゃ~ん”と呼ばれているそうで、ふたりの仕事のときは戸惑うと笑った。
「最初は、何処のレコード会社も三山くんを認めてくれなかったのにね。こうなれたのも彼の努力と運かな」と言った松前さんの顔が、母の顔になっていた。
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