オレの友人の就職問題で動くことになった。
理由はともかく、オレが紹介して、板長として働くことになり、求められるまま身体を酷使して働いていたのは知っていた。
その彼が、病に倒れた。
休むという連絡をしないまま日にちを過ぎてしまい、挙句の果てに入院した。
ストレスで胆石が生まれ、腹痛を抱えて仕事を続けていたために動けなくなった。
すぐに病院に行けば、良かったものを行けない事情があったようで、自宅で寝て過ごす日々が続いた。
だから、病院に行ったときには手遅れだった。
石が癒着して炎症を起こしていた。
お腹から管を差して胆汁を抜き取る手術だった。
今後の生活を考えたら、謝罪して、元の職場に戻る方が良い。
で、オレが中に入ることにした。
オーナー、経理担当の夫人、店長とオレ。
そして、彼との胃話が始まった。
今まで連絡がなく、働いた収入も受けていない。
突然の休業で、釈入金の問題もあり、中途半端にもなっていた。
釈入金は釈入金。
賃金は賃金。
当然支払われることになる。
「いつから働けるの」と、オーナー。
「家は待ってますよ」と。
賃金の支払いの話にもなった。
「今までのようには働けない」と言った彼に「良いですよ。じゃ、週に3日とか4日とか。病院にも行くんでしょうから、時間も一日5時間とか決めましょう」と、オーナー。
ここまでは順調に話が進んでいたが、彼が「他からも声が掛かっているんですが」と言った瞬間にオーナー達の表情が変わった。
当然だ。
「じゃ、家じゃなくて良いですよ。条件の良いところにいけば良いですよ。その方があなたが楽ですよ」とまで言わせてしまった。
彼に他のいく所なんかあるとは思えない。
なんで、そんな馬鹿な話を出すのか。
これじゃ、元に戻れない。
オレは、必死で、その話を打ち消す努力をした。
細かいことは書けないが、腹に入っているパイプを抜いて正式に復帰時期を決めるという話で纏まったが、オレは一苦労。
オーナーは、彼に封筒に入った5万円を手渡してくれた。
「戻ったらちゃんとするけど、とりあえずの資金」と。
オーナーは、彼が金銭的に困っていることを見抜いていた。
とことが、これで、オーナー夫妻がもめることになった。
経理担当の夫人の怒り、悔しさは、手にとるように分かる。
「いつだって、自分で勝手に決めてしまって。しわ寄せは私ですから」と涙ぐんでいた。
夫人が「私は、彼が戻ることは200%嫌です」と言った言葉が、耳から離れない。
その夫人のためにも、もどるなら良い仕事をして欲しいな。
じゃなきゃ、行かなきゃ良いよ。
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