オレが取材を受けることになった。
「ニッカン現代」と言う夕刊紙。
初めてお会いした記者・Kさんは、オレの話を「面白い、面白い」と飛びついていただけたが、何がテーマの記事だったのだろうか。
取材時間は約1時間。
聞かれないまま、オレが一方的にしゃべって取材はOK。
テーマを聞かないまま取材を受けてしまうオレの性格。
今週の木曜日に発売される日にちは金曜日付けの新聞らしい。
間違っても「あの人はいま」じゃないよね。
「古い写真を持ってきてください」と言われたが、我が家には、ほとんどオレの写真がない。
探し回って出てきたのは、息子と民宿に泊まった写真と、映画会社に頃、週刊誌記者の頃が数枚。
後は、番組で坊主になった一枚。
1900年代だったと思う。
オレが、「ザ・ワイド」の番組の中で、俳優・中井貴一さんとテニスプレーヤーの伊達公子さんの結婚を占った。
自信はあった。
伊達さんと親しかったスポーツ紙のテニス担当の女性記者が「ウチの新聞ではまだ書けないんですが、伊達さんが、中井さんの自宅の近所に引越。その引越しの手伝いに中井さんが来ていたんです。離婚の準備ですね」との情報があったからだ。
オレは「秋までには結婚しますよ」と、言い切った。
MCの草野仁さんが「結婚しなかったら坊主になりましょう」と。
オレは、即座に「いいですよ」と答えていた。
それからは、季節ごとにスポーツ紙が、一面を使って「中井・伊達結婚」と、書いてきた。
スポーツ紙が一面。
オレの取材は正しかったと考えていた。
ところが、10月10日の東京スポーツ紙の一面に、オレの坊主になった合成写真が掲載された。
タイトルは覚えていないが「約束が外れた」と、書かれていたような気がする。
有楽町線で、オレの前に座る男性が、オレの坊主頭の一面をこちらに見せていた。
やばい、と、スタッフに相談。
「すぐに切りましょう。鬘を作りますから、本番で脱いでもらい」と。
翌日の放送は、その通りになったが、オレの人生で始めての坊主頭。
日陰では寒いと言うのも初めて感じた。
で、ニッカン現代は、そんな記事なのかな。
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