かってに「記者会見アドバイザー」などという肩書きをつけてしまったオレだが、記者会見の難しさは誰でも知っている。
記者会見も一歩間違えたら、取り返しの付かないことになる。
超有名料理店「船場吉兆」の食品偽造問題で、記者会見を開いた「吉兆」側は、取締役の会見に母親の女将が出席。
「大きい声で」
「記者の眼を見て」
「頭が真っ白になったと(言いなさい)」と、囁きアドバイス。
これが不信感を買って大失敗。
事件・政治では、まだまだあるが。
芸能界にも多い。
今年の事件でも{不倫」が話題になったベッキーさん。
最初の会見さえ間違っていなかったら、今頃はテレビ出演しているね。
桂文枝さん(三枝)の「不倫」も“♪芸のためなら女房も泣かす”と、芸人ら言いたい王が必要だった。
涙ながらに「44年間付き合ってるカミさんに申し訳ない」と、泣いた。
まだ、謎賭けをさせられた三遊亭円楽さんのほうが、同じ不倫でも逃げ切れた。
交際の長さと金銭問題が表面に露出していなかったからだけどね。
ほとんどが失敗する中、見事成功したのはみのもんたさん。
当時、一緒に番組をしていた女性キャスターとの熱愛が囁かれた。
写真週刊誌にも写真を撮られた。
日本テレビの幹部の方と、写真誌編集部に行って交渉する。
納得していただいて「みのさんの女遊び」のような記事にまとめてくれた。
銀座を飲み歩くみのさんの写真が、編集部には数えられないほどあった。
その写真を使って、キャスターとの不倫愛を、少しは消してくれたのだ。
そして、彼が行きつけの赤坂の料理屋。
入り口で待ち構えていたオレらリポーターに向かって、みのさんは「男の遊びですよ。男だったら分かるでしょ」と、言ってのけた。
これで一件落着だ。
で、今回の都知事選。
オレは、最終的に小池百合子さんが、大泣きしながら「ひとりで闘う怖さを感じてきました。それでも、金権都政を変えたい」訴えると思っていた。
この涙が、浮動票を動かすことになると。
それをやってのけたのが、自民党から除名される覚悟で、小池さんを応援する自民党の若狭勝衆議院議員。石原慎太郎さんの「大年増で厚化粧の女に任せるわけには行かなよ」と言う発言に、「政策ではない内容で、ああ言う事を言われるのは悲しい」と。
小池さんは「男の若狭さんを泣かせてしまい申し訳ない」とコメント。
かって、人気絶好調だったときに、小泉純一郎さんが、田中真紀子さんに涙に「女の涙には勝てない」と言っていたこともあったが、オレが、アドバイザーを担当したら、最後の掛けは、小池さんの涙だと思うね。
その前に、若狭さんが泣いたから、これも大きい。
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