オレの手元に日刊ゲンダイの峯田淳記者から贈られた一冊の本がある。
タイトルは「完全保存版 THE 芸能スキャンダル」。
サブタイトルに「熱愛・密会・不倫・離婚・県下・解散・ヌード・お騒がせ・・芸能界の『歴史』がここにある!」と書かれている。
日刊ゲンダイが編集して、徳間書店が発売している。
1950年から2016年の前半までの芸能ニュースが474件も詰め込まれているから、当然、SMAP解散騒動やベッキー不倫も含まれている。
芸能界の歴史を知らない若い記者やリポーター必見の書だと思う。
頂いておきながら、なかなか目を通すチャンスが無かったが、読み出したら面白い。
芸能ニュースが、どれが正しく、どれが誤解かはともかく、報じられた事実として記者ならば知っておく必要があるだろう。
今年の2月に発売され、出版会社にも残っていないと言う貴重なものを頂いたのだ。
一冊1800円+税という本だが、書店に残っている間に買ったほうがいいと思うよ。
一般人には興味は無いと思うけどね。
読んでいて、オレが「週刊女性」の編集記者としてバリバリ仕事をしていた頃の記事もある。
オレがスクープした都はるみさんの結婚や南沙織さんと篠山紀信さんの結婚、愛川欽也さんの離婚・結婚も載っている。
記事を書いた当事者としては、若干ニュアンスが違うところもあるが、大騒ぎになったことは本当だからね。
都はるみさんで言えば、ウエディングドレスとタキシードは用意していたし、極秘挙式のためにフランスに向かう南沙織さんを箱崎のバスターミナルで直撃。
成田までの行動は、篠山さんとは別々だったと記憶している。
軽井沢のコテージでうつみみどりさんと不倫旅行していた愛川さんにアタック。
愛川さんは「週刊女性」の発売直前に、夫人と正式に離婚。
うつみさんを妻にしていた。
オレが書いた「不倫旅行」じゃなくなっていた。
そんなことも思い出した1冊だったね。
再デビューの邪魔だと貢いでくれた愛人を殺害、死体遺棄したか克美しげるさん。
克美さんが所属していた東芝レコードの友人の宣伝マン・鈴木正樹さんから「警視庁が、克美のスケジュールを聞いてきた。『会社に行かないと詳しく分からない』と言うと、迎えに行くと言っている。何か事件だと思うから、すぐに会社に来てよ」と、連絡が入った。
オレは慌てて赤坂・溜池にあった東芝レコードの本社に向かう。
警視庁の刑事は帰った後だったが「克美が死体遺棄した。遺体は羽田空港の駐車場。克美の車のトランクだそうだ」と、教えてくれた。
警視庁は、鈴木さんをパトカーで迎えに行ったらしい。
それも乗ってからはサイレンを鳴らして溜池まで向かったという。
それだけ緊急の出来事だったのだろう。
オレは週刊誌の記者だったから、行き先に間に合う訳がない。
親友だった梨元勝さんに、事件の概要を伝え、北海道・旭川に克美さんがいることを教えた。
飛行機のタラップを降りてくる克美さんの映像があるのは、当時、梨元さんが担当していた「ワイドショー」だけだと思うな。
そんな懐かしい出来事を思い出させてくれた1冊でもあったよ。
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