歌手生活35年を迎えている「死ぬまでだまして」を歌う紀藤ヒロシさんディナーショーが、今日、東京・大塚のホテル「ベルクラシック」で開かれる。
いまは亡きボイストレーナーの上野直樹さんに紹介されてからの付き合いだが、紀藤さんを見ている とホントにファンはありがたい存在なんだという事が分かる。
芸能界では、けっして目立たない存在の紀藤さんだが、周りには、彼を支えてくれるファンがいっぱいいるんだから。
ボイストレーナーとしてカラオケファンに歌を教えている紀藤さん。
TVタレント養成施設「東京宝映」を経て昭和47年に映画「ふれあい」で、地味にデビュー。
その映画の監督だった市村泰一さんに可愛がられ、市村さんが東京・銀座8丁目で開いていた日本蕎麦屋でアルバイト。
日の目を見ぬまま、テレビ、舞台に出演する中で「死ぬまでだまして」で歌手にもなった。
その後は、歌を中心に頑張ってきた。
「夕焼けだんだん」「上野・浅草・隅田川」「浅草ごころ」を発売し、昨年8月、歌手になった原点に戻りたいと「死ぬまでだまして」を、再カヴァーした。
人が良い紀藤さんだから、ここまでやってこられたんだろうな。
先日、東京・銀座で手広く不動産やクラブを経営しているオレの友人と紀藤さんの話になった。
「最近、紀藤ちゃん、どうしてるの?」と。
「ディナーショーがあるんですよ」と、答えたオレに「紀藤ちゃんにも会いたいから行こうかな。2枚買いますよ。カミさんと行くから」と言ってくれた。
すぐに紀藤さんに連絡。
返って来た言葉は「全くダメです。席がいっぱい。もう入れないんですよ」だった。
「2席ぐらい何とかなら無いのか」と思ったけど、ダメならしょうがない。
彼も「なんだよ」と言っていた。
そこが紀藤さんのいいところかも知れない。
利益よりも現状を守る主義なんだよね。
先のことを考えた ら「チケットを買ってもらってCDも買ってもらえばいいのに」と思ったけど、融通が利かない紀藤さんらしい。
俳優の風間杜夫さんとは特に親しく、紀藤さんのイベントには、必ず参加してくれる、というよりも、風間さんのスケジュールに合わせてイベントを組んでいるからな。
どんなデビュー35周年のディナーショーになるんだろうか。
ちょっと楽しみ。
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