嫌な想い出が残る勤労感謝の日。
これから福岡出発だが、嫌いな雨が降っている。
オレが高校2年生の頃、中学の同級生で、自動車修理工場に務め仲間がいた。
22日の夜に、5人で集まって友人が住む畳屋の前で焚き火をすることになった。
午後9時を回っていたと思う。
焚き火を消して、解散という事になったときに、道路に一台乗用車がとまっていることに気がついた。
誰が最初だったか分からなかったが、その路上駐車していた車に下駄で正面から登った奴がいた。
「へこんだんじゃないの」と、誰か。オレかも知れない。
登ったのも分からない。
誰かが車の窓枠に手を掛ける。
窓が下がった。
自動車修理工場で働く友達が「走ってみよう」と、提案。
若気の至り。
全員が車に乗り込み発射。
運転は自動車修理工場に勤める友人。
東京・葛飾の青戸を出発した車には、焚き火をしていた5人の仲間。
車が御茶ノ水駅を通り過ぎたときに事件が起こった。
パトカーに停止命令を出されたのだ。
テールランプが壊れれいたらしい。
全員無免許。
オレたちは逃げることにした。
しかし、子供の浅知恵。
袋小路に追い込まれてしまう。
後ろの座席に乗っていたオレが、何故か一番最初に飛び出した。
結果取り押さえられることになった。
警視庁本富士署。
留置所に泊められることになった。
車の所有者とは示談になり釈放されたが、オレの逮捕歴は警視庁に残っている。
それから30年以上経って、警視庁築地署の刑事と友達になり、彼が、オレの誕生日を知ったことで調べたことがあったのだ。
そんな思いが残る勤労感謝の日だ。
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