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どこにでも起こりえるお家騒動。

古くは、オレが尊敬していた藤間紫さんが宗家だった「藤間流」。

紫さんの兄弟が入り込んできて、長女を宗家に押し込んでのトラブル。

紫さんは「藤間流・紫派」を立ち上げることになったが、その辺の経緯は、ほとんどオレも係わっていたし、長男の藤間文彦さんとも親しかった関係で、相談相手にもなっていた。

だから、お家騒動が一段らくしたあとに市川猿翁さん(当時猿之助)が紫さんと結婚した経緯も全て聞かされていたな。

なんて思いを呼び戻されたのが、日本舞踊の最大流派・花柳流のお家騒動。

2007年に亡くなった3代目宗家から「4代目の宗家に」と後継指名されていた3代目家元の親族の花柳貴彦さん(41)が、突然、花柳流から除名処分を受けてしまったことによる裁判。

高弟だった元4代目を名乗った花柳寿輔さん(85)に「名取としての 地位確認を求めた訴訟」の控訴審判決が、東京高裁で出た。

東京地裁の「除名は重過ぎて無効」とした一審東京地裁判決を支持し、再び寿輔さんの控訴を棄却した。

裁判長は「5代目の地位を自分の孫に譲るため、貴彦氏を排除する意図があったことがうかがわれる」と決め付けた。

世間が思っていとおりの判決だった。

判決に、貴彦氏さんは「高裁でも地位が確認されたので、きちんと意見していきたい」と話したが、お弟子さんの間には、貴彦さんが5代目になることを期待している人たちが多いことも事実。

お家騒動について、貴彦さんは「花柳流の本来あるべき姿がどのようなものであるかについても考えを持っておりますので、多くのお流儀の方々が花柳流の将来を案じておられる現在の状況は大変に遺憾 であり、また心苦しく感じております。(中略)僭越ながら、花柳流のあるべき姿をお示しすることといたしました。お流儀の皆様が花柳流の将来に希望を持ち、安心して日々日本舞踊道に勤しんでいただけるようにするとともに、花柳流が更に発展していくためにはどのようなあり方が望ましいかという観点から考えたものです」と、寿輔さんと闘ってきた貴彦さんの大勝利。

弟子がいて家元だからね。

良かった良かった。

流派は違うが、紫さんが健在だったら、きっと貴彦さんの味方だっただろうな。
2016/12/19(月) 10:59 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)
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