マレーシア・クアラルンプールの空港でVXガスにより殺害された北朝鮮の金正恩最高指導者(33)の兄で長男の金正男さん(45)の身元確認で、日本政府も協力していたことが明らかになった。
過去に数回、日本に偽造パスポートで来日していた正男さんだったが、2001年5月にシンガポールからドミニカ共和国の偽造パスポートで入国しようとしたときに日本の入館当局に身柄を拘束された。
茨城・牛久の施設に収容された翌日、強制退去処分で、中国・北京に向かった。
このときに、日本政府は、正男さんと見られる男性と妻と子供、そしてもう一人の女性の指紋を採取していたという。
マレーシア警察は、特別な方法で家族のDNAを入手したとしていたが、指紋データについては韓国 政府も日本も提供していたことになる。
それにしても金ファミリーの長男から指紋を採取していたとはビックリ。
正男さんの入管のことは、オレにとっても大きな想い出だ。
入館の手伝いをしていた関係者から、電話があり正男さんの拘束を知らされた。
「北朝鮮の金正日の長男が不正入国してきた。明日の朝、中国に返されるから局の報道に言っていいですよ」という情報。
国を動かすような出来事をいち早く知ってしまった驚き。
後日、その入館に務めていた知人の父親は「前は見逃されていたのに、そのときは、なぜ、強制送還されたのか。不思議だった。政治的駆け引きがあったんだろうな」と言っていた言葉を思い出した。
それにしても、ますます孤立していく北朝鮮。
その矛先が、日本に向かないで欲しいね。
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