多臓器不全で3月14日に亡くなった俳優・渡瀬恒彦さん(享年72)のテレビ朝日「警視庁捜査一課9係」に回想シーンで出演している。
渡瀬さんと言えばTBSで長く続いた「十津川 警部シルーズ」と「タクシードライバーの推理日誌」が有名で、そのドラマを長く担当していたのが、オレの友人・森下清和さんだった。
「十津川」が、40回の記念番組になった時に出演依頼が来た。
実を言うと、それまでに何回も出演交渉はあったのだが、オレが、日本テレビから年間契約でギャラをもらっていた関係でお断りしてきた経緯があった。
サンケイスポーツの森岡真一郎記者とラジオ日本の古田和広ディレクターと出演する約束までしたドラマもあったが、番組の問題で土壇場でキャンセルすることになった。
ふたりは出演したが、オレは出られなかった。
40回の記念ドラマ「十津川警部〜命〜ベールに包まれた誕生の秘密〜」には、オレも出演者に一人として載っている。
日本テレビの「ザ・ワ イド」が終了していたから出演できた。
プロデューサーの森下さんは、オレの役は重要で、ドラマの新興に大きく関係している。
森下さんは「日本語の下手な中国人役ですよ」と言っていた。
レストランに尋ねてきたドラマの中心人物に悪気は無く住所を知らせてしまう役だ。
そこからドラマが進展する。
衣装合わせのときに、監督が「あ。石川さん。よろしく」と言ったので「中国人で、日本語が下手な役ですよね」と聞いた。
監督は「そのままでいいですよ。下手な日本語じゃなくて」と。
後日、森下さんが「何で中国人じゃなかったの。あの役は、下手な日本語をしゃべった方が、石川さんが超目立つことになったのに。俺は、それを考えて出演してもらったのに。目だてば、役者の道も開けたよ」と、笑いな がら言ったこともあったが、たしかに、その後は、オレに出演依頼は来ない。
昨年の夏に、ボランティアで、白血病をテーマにした「友情」という舞台で、院長に役をしたことだけだな。
で、この舞台は約30年続いているそうで、院長の役は、毎回変わる。
その舞台の劇団の主催者は自慢は「いままで多くの方に応援していただきましたが、石川さんの延長先生が、一番人間的で素晴らしかった」とお褒めに言葉を頂いた。
お世辞でも嬉しいな。
ボランティアでもいいからまた舞台にたちたいな。
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