久しぶりに直木賞作家の志茂田景樹さんに会った。
とてもお元気そうだった。
この日の先生は、左右色違いのタイツじゃなかった。
髪の毛の色も派手に染め分けられてもいない。
「この暑いのに、タイツは無いでしょう。膝下の白っぽいデニムだった。12年前、著書の出版のサイン会で、野次馬に混じって子供たちの姿があったそうだ。
「僕の服装を面白がって見に来ていた子供たちでした。僕の本を買いに来たわけじゃなく、親に連れられてきた子達もいました」。
そのとき、志茂田先生は、自分が幼少期に母に読んでもらった童話の話を思い出した。
「この子達に童話を呼んで聞かせよう」と。
本屋さんにある絵本を呼んだところ、大騒ぎしていた子供たち が、聞き入ってくれ、大人たちも耳を済ませてくれた。
読んだ志茂田先生は感動して、奥さんと「いい子に童話を聞かせる隊」と結成したと言う。
今では、隊員も30人になった。
「童話を書き出し、小学校以来書いたことがなかった絵にも挑戦して、手話にも習った」そうだ。
いま「読み聞かせ隊」として全国を回っている。
0時を回った頃の銀座の路上で、よくすれ違った志茂田先生。
「昔みたいじゃないですけど、たまには銀座で飲んでますよ」と、笑った先生は、まだまだ若々しかったね。
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