またひとり昭和のスターが亡くなってしまった。
クレージーキャッツの谷啓さんだ。
享年78歳。
映画「釣りバカ日誌」の浜ちゃんの上司、佐々木部長は、はまり役だった。
サービス精神が旺盛だけど照れ屋だった谷さん。
最近は体調がすぐれず自宅療養が続いていた中での事故だった。
足腰が弱くなり外出もままならなかった谷さんが、自宅で倒れたのは10日午後5時50分ごろだった。
「バタン」と言う大きな音にビックリした妻・和子さん(76)が、2階に行くと谷さんが倒れていたという。
119番通報で救急車が駆けつけ、三鷹の杏林大学病院に搬送された。
緊急手当てを受けたが、約12時間後の11日午前5時7分、和子さんや長男、実弟らに看取られ静に息を引き取った。
三鷹警察署の話では「1階から階段を上がっていた谷さんが、階段の最上階で躓き顔面を強く打ち付けたこと。手をつくことが出来なかったことが原因」と言う。
脳挫傷だった。
神奈川・厨子開成高校時代のブラスバンド部でトロンボーンと出会い、キャバレーなどであるバイトをしていたこともあった。
60年前にプロのバンドに入り、そこで知り合った植木等さんと、ハナ肇さんのバンドに参加する。
それからはテレビバラェティー番組「おとなの漫画」「シャボン玉ホリデー」で一世を風靡し、映画、テレビの世界にクレージーブームを巻き起こした。
昨年末にファイナルを迎えた映画「釣りバカ日誌」では、第1作からファイナルの22作まで佐々木課長、佐々木部長と出演を重ねた。
あの、恥ずかしがり屋の谷さんの顔が、見えなくなったのは寂しい。
7人のメンバーだったクレージーキャッツも植木等さんの「お別れ会」の葬儀委員長を務めて以来、見かけない桜井センリさん(86)と今年も映画などで頑張っている犬塚弘さん(81)だけになってしまった。
ああ、合掌。
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