知り合いの先生に誘われ、初めて行った渋谷のイタリアンレストラン。オレたちは総勢6名。渋谷公会堂の前にある「ラ・ボエム」。
隣の席に小顔が美しい若い女性が座っていた。その前に顔は見えないが親子ほど年の離れた男性。ふたりは、とてもいい雰囲気で食事取っていた。
別に気になっていたわけじゃない。そのふたりが、帰ることになった。オレたちも盛り上がっていたし「ふたりは、もう、帰るんだ」ぐらいにしか思わなかった。
会話が途切れたときに、同じテーブルにいた仲間が「さっきいたのは、小説家の○○さんでしたよ。一緒にいた人女優さんですかね」と聞いてきた。エッ、気がつかなかったな。女性はきれいだと思っていたけど。確かに女優さんでもおかしくない。
二人が帰ったテーブルの上には飲みかけのワイン。オーダーした食事も残っていた。慌てて帰った様子がテーブルの上に現れていた。
帰る二人を漠然と見送っていたオレだが、その男性が銀座の店で、女優の十朱幸代さんから酒をかけられたこともあり、女優の三田佳子さんと親密ムードを漂わせ、女優・川島なお美さんと浮名を流した有名な○○先生だったとは気がつかなかった。
オレたちの会話は「フライデーの○○さんに声をかけたけど、返事が無かった」とか「女性週刊誌の○○さんに声をかければよかった」などと、大きな声で話していたっけ。もっと早く教えてくれたら、二人の写真を撮っていたのにな。
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