沢柳さんが「買えないと思うけど、行ってみたいから素麺を買いに行こう」と、彼の運転で福岡・うきは市吉井まで行った。
天神から焼く1時間。
車で行くほど美味しい素麺なのか。
吉井は久留米と日田を結ぶ豊後街道の中心にあり、江戸時代は宿場町として栄えたそうだ。
それにしても素麺といえば「手延べ素麺・揖保の糸」が有名で、たしかに美味しい。
しかし、沢柳さんは、それよりも美味しいと力説する。
目的の長尾素麺は、街中にあった。
庄屋風の古い作り、入り口を入ると、奥から「9月までないから、注文書を書いておいて」と、年配の女性声。
オレたちの後ろからも年配のご夫妻が素麺を買いに来ていた。
横浜から来たらしく「無い」という声でショックを受けていた。
「お盆で注文が殺到して追いつかないんですよ。壱岐の名人が作った素麺があるからそれでどう?」と勧められ、沢柳さんは、少しだけ買ったが、大量に注文していた。
「丹精手延 吉井素麺」というのが、目的の素麺だ。
幻の素麺と言われ「器に盛られ、テーブルの上に並べられた播州、三輪、島原、小豆島など の数ある素麺の中で、吉井素麺のみが目隠しで、これが吉井素麺だと当てることができる」と言うキャッチフレーズ。
伸ばすときに油を使わないことと、普通2日で作るところを3日で作ることだそうだ。
各工程の熟成の時間を十分にすることで、小麦粉本来の味を引き出すためだと言う。
残念ながら、この日は買うことができなかったが、9月に届いたら、沢ちゃんがいう「違いが分かる」という素麺を食べてみたい。
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